
ティーチングプロの野山佳治です。今回は多くの方が抱えるお悩み、「練習場では良い球が出るのに、コースに行くとその球筋が出ない」という現象について深掘りしていきます。
練習場の球筋がコースで出ない3つの大きな原因
練習場とコースでショットに差が出る原因はいくつかありますが、特に大きな要因として次の3つが挙げられます。
- コースの様々な状況に対応できていない
- 「一球勝負」のプレッシャー
- メンタルの問題
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. コースの様々な状況に対応できていない
練習場は、平らなマットの上で、目標に対してまっすぐなラインが意識しやすい環境です。しかし、コースに出ると状況は一変します。
- 傾斜やライの多様性: つま先上がり、左足下がりといった様々な傾斜、ラフや薄い芝といったライ(ボールの状態)に対応する必要があります。
- マットの恩恵がない: 練習場のマットは、多少手前からダフってもクラブヘッドが滑り、それなりのショットがでることがあります。
💡 克服のための練習方法
練習場でも、あえて様々な状況を想定した練習を取り入れましょう。
- ボールの位置を変える: 右寄り、左寄りにして打つ練習。
- 握る長さを調整する: 短く握ってコントロールショットの練習。
- 傾斜を想定した練習:
- 左足上がりを想定: 左足に体重を乗せ、右足はつま先だけでバランスを取りながら打つ。
- つま先上がりを想定: 高くティーアップしたボールをアイアンで打つ。
- 音を意識する: 飛んでいく球筋だけでなく、インパクトの音を意識してください。ナイスショットの音と、ボールの手前を叩いた時の音の違いを耳で確認することで、「マットに助けられているショット」を減らすことができます。

2. 「一球勝負」のプレッシャー
練習場では、同じクラブで何十発も打ち、その間にタイミングが合ってきてナイスショットが出やすくなります。これは、良いタイミングを見つけるための大事な練習ですが、コースは一球勝負です。
💡 克服のための練習方法
練習場でも「一球勝負」を意識した打ち方を取り入れましょう。
- 一球ごとにクラブを変える: ドライバーの次はウェッジ、その次はミドルアイアン、といった具合にクラブを頻繁に変えて、毎ショット集中力を高める。
- 一球ごとに状況を変える: ボールの位置、握る長さ、狙う方向などを、一球ずつ変えて打つ。
これは、一発目からナイスショットを打つための集中力と、多様な状況への対応力を同時に養う練習になります。
3. メンタルの問題
練習場はノンプレッシャーですが、コースに出るとOB、池、バンカー、同伴競技者の視線など、様々なプレッシャーがかかります。このメンタル面での違いが、スイングを硬直させ、ミスを誘発します。
💡 克服のための練習方法
練習場から「コースモード」で練習しましょう。
- プレッシャーを自己設定する: 「練習場の柱より右に行ったらOB」など、自分でペナルティを課して緊張感を作る。
- ルーティンを徹底する: コースと同じように、ボールの後ろからの目標確認、フェースの向き合わせ、スタンス取りといった一連のルーティンを、練習場でも毎回必ず行いましょう。
ルーティンを徹底することで、プレッシャーがかかった状況でも無意識に体が動くようになり、練習場通りのパフォーマンスを発揮しやすくなります。
🚀 まとめ:練習場での「工夫」が上達への鍵
コースで練習場通りのショットを打つためには、練習場での「工夫」が非常に重要です。
- 平坦なマットに頼らず、様々なライや傾斜を想定した練習を取り入れる。
- 同じクラブを連打するだけでなく、一球勝負の緊張感を持つ。
- コースでのルーティンを練習場から徹底し、メンタル面での準備をする。
この冬も、どんどんコースに出かけて、今日お話ししたことを参考に、より精度の高いゴルフを目指してください。
あなたのゴルフがさらに上達することを願っています!
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