こんにちは、ティーチングプロの野山佳治です。
今回は、練習場で誰もが行っているであろう「スマホでスイングを撮影しチェックする時の注意点」について、プロの視点から特に重要な5つのポイントを解説します。ただ漫然と自分のスイングを撮るだけでは、上達のスピードは上がりません。正しい方法と意識でチェックすることで、効率よくスイングを改善していきましょう。
スイングチェックで意識すべき5つの注意点
1. カメラの位置を「毎回同じ」にする重要性
スイングチェックにおいて、カメラの位置は生命線です。
クラブヘッドの軌道や体の動きを正確に分析するためには、撮影位置が毎回安定している必要があります。カメラの位置が少しでもズレてしまうと、スイングがアウトサイドインに見えたり、インサイドアウトに見えたりと、見え方が大きく変わってしまい、誤った修正につながりかねません。
正しいカメラ位置の目安
後方から撮影する場合、目安として「手の位置が画面の真ん中に来る」ようにカメラをセットしてください。
- カメラが自の近くにあると、クラブはアウトから降りているように見えやすくなります。
- 逆にカメラが自分から遠くにあると、クラブはインから降りているように見えやすくなります。
練習環境が変わっても、この位置を徹底して毎回同じにすることが、正確なスイング分析の第一歩です。インドアの備え付けカメラを利用する場合も、その位置を必ず確認しましょう。
2. 1回のスイングで「あれもこれも」直そうとしない
スマホでスイングをチェックすると、直したい箇所が複数見つかると思います。しかし、これらを全ていっぺんに直そうとするのは絶対にやめてください。
スイング中の動いている瞬間に、意識できることは基本的に「1つだけ」です。
アドレスのように止まっている状態であれば複数の点を直しても問題ありませんが、スイング中の動きの修正は「今週はテイクバックだけ」「今日は切り返しのタイミングだけ」というように、最も重要な1点に絞り込みましょう。欲張らず、一つずつ着実に修正することが上達への近道です。
3. 根本原因である「大元から直す」意識を持つ
「ダウンスイングでクラブがアウトから降りてくる（アウトサイドインだ）」と分かったとします。この時、ダウンスイングの動きだけでインサイドから降ろそうと修正しても、一時的な対処にしかなりません。
大切なのは、「なぜアウトから降りてくるのか」という大元（根本原因）を突き止めることです。切り返しのタイミングが早すぎるのか、あるいはもっと前のアドレスに問題があるのか。
多くの場合、スイングの土台であるアドレスが間違っていると、その後の全ての動きが崩れてしまいます。まずはアドレスをしっかりとチェックすることが、遠回りに見えて一番の近道です。
アドレスチェックには「アドレス診断チェックツール」を
ここで、ぜひご活用いただきたいのが、AIと共同で開発した私の「アドレス診断チェックツール」です。
ご自身のスマホで撮ったアドレスを送っていただくだけで、AIが客観的に診断します。まずはご自身の土台が正しいか確認してみましょう。私のLINEにご登録いただければ、このツールのURLをお送りしています。自動で届かない場合は、コメントで「送ってほしい」と一言添えてください。
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4. 自分の体力・柔軟性を知り「無理な動き」を目指さない
プロの理想的な動きを見て「自分もそうしたい」と思う気持ちはあると思いますが、ご自身の体力、柔軟性、骨格、筋肉の限界を無視した「無理な動き」を追求しても、怪我のもとになるだけです。
柔軟性がないのに無理に大きな捻転差を作ろうとしたり、自分の体格に合わない動きを目指したりする必要はありません。大切なのは、ご自身の体で再現性の高い、効率の良い動きを見つけることです。
無理のない範囲で、自分のゴルフに合った修正を目指しましょう。
5. ラウンド直前は「形を変えすぎない」
もし近いうちにラウンドや試合が控えている場合は、スイングの「形」を大きく変える修正は避けてください。急にスイングを変えても、すぐに身につくことはなく、むしろ本番でショットが不安定になるリスクが高まります。
ラウンド直前の修正は、アドレスの再確認や、リズム・タイミングの微調整に留めましょう。難しいことを前日にやってしまうと、かえってボールに当たらなくなってしまうので、簡単に効果が出そうな部分に絞るのが賢明な判断です。
まとめ
今回解説した5つの注意点を意識して、日々の練習でのスイングチェックをより有意義なものにしてください。特に全ての基本となるアドレスのチェックは、今すぐ始められる最重要課題です。
まずは私のアドレス診断チェックツールでご自身の土台を確認し、効率的な上達を目指しましょう。
編集後記（雑談）
実は先日、急にパソコンが壊れて電源が入らなくなり、非常に困った出来事がありました。仕事が何もできない状態になり、その日はもう諦めてすぐに寝たのですが、おかげで久しぶりにぐっすり眠ることができました。これはこれで良かった点ですね（笑）。
修理に出したところその日のうちに直ったのは良かったのですが、その次の日には、アドレス診断チェックツールの申請最終段階に入っており、深夜の3時半までかかってしまいました。チャットGPTに「あとちょっとで終わるよ」と何回も言われてしまい、「あとちょっと」ならと頑張った結果、結局寝不足になってしまいました。
つくづく、パソコンや仕事によって睡眠が左右されるなと感じた出来事でした。皆さんも体調管理にはくれぐれもお気をつけください。
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