2025年8月6日(水)に、CPGカントリークラブでのラウンドレッスンに行ってきました。非常に暑い日でした。
初めてラウンドレッスンにご参加いただく方々でしたが、それぞれに課題がありました。
お一人は、最近アプローチに悩んでいらっしゃるということで、実際にコースで拝見させていただいたところ、ダウンスイングからインパクトにかけて非常に力が入りすぎてしまっていて、上手く打てていませんでした。
では、なぜこのような力みが生じてしまったのでしょうか?

バックスイングの速度が与える影響
原因はバックスイングをゆっくり上げすぎていたことにありました。
アプローチショットでは「丁寧に打とう」「ミスしないように慎重に」という気持ちが強くなるため、どうしてもバックスイングがゆっくりになってしまいがちです。しかし、バックスイングがゆっくりすぎると、切り返しからダウンスイングにかけて急激にスピードを上げなければボールが飛ばないため、結果的に力んでしまうのです。
私自身もそうなのですが、ショットに不安があったり、狭いホールで曲げたくないと思ったりすると、どうしてもバックスイングがゆっくりになってしまう傾向があります。でも、実はある程度のスピードでバックスイングを上げた方が、切り返しで上半身と下半身の捻転差を作りやすくなるんです。
「スイングが早い」の本当の意味
よくラウンド中に「今のスイング早かったね」と言われることがあると思いますが、これを聞いてバックスイングをより慎重にゆっくり上げようとするのは間違いだということです。
「スイングが早い」と言われる場合、実際にはバックスイングのスピードが問題なのではなく、切り返しのタイミングに問題があることが多いんです。具体的には、下半身リードができずに肩が早くダウンスイング方向に回転し始めてしまうことが原因です。
理想的な切り返しは、腰が先に動いて肩がその後についてくる動きです。しかし、腰と肩が同時に動いたり、肩が先に回転し始めてしまうと、クラブがアウトサイドインの軌道になったり、ヘッドスピードが上がらなかったりして、結果的にミスショットにつながります。
ですから、「スイングが早い」と言われた時は、バックスイングをゆっくりにするのではなく、切り返しのタイミング、つまり下半身リードを意識していただくことが重要です。

アドレスの重要性
アドレスの重要性もお伝えしました。
ドライバーショットでバックスイングの回転が浅くなり、左に突っ込んだり、クラブがアウトから降りてきたりして、なかなかタイミングが合わない状況でした。
原因を探っていくと、ドライバーのアドレスで左重心になってしまっていることが分かりました。ドライバーはアッパーブローで打つ必要があるため、セットアップ時は少し右重心で構える必要があります。しかし、ご参加の方は、無意識に左重心になってしまっていて、それがバックスイングでの十分な肩の回転を妨げていたのです。
アドレスを右重心に修正しただけで、バックスイングの回転が深くなり、スイング全体のバランスが劇的に改善されました。これを見て、改めてアドレスの重要性を実感しました。

まずはアドレスをチェック
スイングで何か思うようにいかないことがあった時は、まずアドレスをチェックしてみてください。スイング中の複雑な動きを修正しようとする前に、静止した状態でのセットアップに問題がないか確認することで、意外と簡単に問題が解決することがあります。
アドレスは全てのスイングの出発点です。ここが間違っていると、どんなに一生懸命スイング中の動きを修正しようとしても、なかなか思うような結果は得られません。逆に、正しいアドレスができていれば、自然と正しいスイングがしやすくなるものです。

CPGカントリークラブさんのサービス
話は変わりますが、昨日は本当に暑い一日でした。ニュースでも取り上げられるほどの暑さで、参加者の皆さんも大変だったと思います。
そんな中、CPGカントリークラブさんの心遣いには本当に感動しました。ラウンド後、マスター室の前に50cm四方ほどの水槽が用意されていて、冷たい水と氷が入っており、「手を冷やしてください」と案内されました。
正直、最初は「手を冷やしたところでそんなに変わるだろうか?」と半信半疑だったのですが、実際に肘まで冷やしてみると、これが驚くほど効果的でした!体全体がスーッと涼しくなって、あまりの気持ちよさに思わず3回も手を水に浸してしまいました。
その後、お風呂でも水風呂を体験させていただいたのですが、これもまた格別でした。汗をたっぷりかいた後の水風呂は、本当に気持ちよくて、疲れが一気に取れた感じがしました。
夏のゴルフを楽しむために
これからますます暑くなる季節ですが、是非安全にゴルフを楽しんでいただきたいと思います。熱中症対策は本当に大切ですので、水分補給はもちろん、適度な休憩も忘れずに取ってください。
最後に
今日のラウンドレッスンでは、技術的な課題だけでなく、ゴルフ場の素晴らしいサービスまで体験させていただき、とても充実した一日となりました。参加者の皆さんも、それぞれに大きな気づきを得られたのではないでしょうか。
今回お伝えした「バックスイングの適切なスピード」「切り返しのタイミング」「アドレスの重要性」は、どれも基本的でありながら非常に重要なポイントです。ぜひ、次回のラウンドで意識してみてください。
コメント