ティーチングプロの野山佳治です。
だいぶ寒くなってきましたが、体調を崩していませんか?まだまだゴルフシーズンは続きますので、ぜひコースでゴルフを楽しんでいただきたいと思っています。
さて、今回のテーマは、「調子を上げる練習」と「スイングを変える練習」です。
うまくなるために練習場に行く際、この2つの目的を明確に分けて練習しないと、なかなか上達の成果が得られません。それぞれの練習の目的と、取り組む際の注意点について詳しく解説します。

1. 調子を上げる練習とは?
調子を上げる練習とは、スイングの形は大きく変えずに、タイミングやリズムを整えることに集中する練習です。
目的
- 切り返しのタイミングを良くする
- ダウンスイングでの重心移動と肩の回し出しのタイミングを探る
- その日の良いショットの感覚を取り戻す
特徴と取り組み方
- スイングは変えない: 慣れた動きの中で、良い球を打つための「調律」を行います。
- ラウンドが近い時に最適: 特にラウンド直前は、スイング改造ではなく、この調子を整える練習に集中すべきです。
- 具体的なタイミング: ダウンスイングで「左に重心をかけ、肩を回し出す」最適なタイミングを見つけることに意識を向けましょう。
2. スイングを変える練習(スイング改造)とは?
スイングを変える練習とは、スイングのどこかを変え、より良いスイングへと改善していくことを目的とした練習です。
目的
- より効率的で再現性の高いスイングを習得する
- スイングの欠点を修正し、根本的なミスを減らす
特徴と取り組む際の注意点
⚠️ 初めは良い球が出なくても我慢が必要
スイングを変えるということは、慣れている動きを変えるということです。当然ながら、初めのうちはうまく当たらず、良い球が出ないのが普通です。
新しい動きを習得するためには、この「当たらない期間」を乗り越えなければなりません。
- 良い球が出ないからといって、すぐに修正を諦めたり、元のスイングに戻したりしてはいけません。
- 新しい動きに慣れるまで、しばらくは我慢して続けることが重要です。
📱 動画でチェックしながら取り組む
スイングを変える時は、「正しい動き」ができているかを確認しながら進めることが非常に重要です。
- スマートフォンなどでスイングを撮影し、ご自身が目指す動きになっているかをチェックしながら練習しましょう。
- 「良い球を打ちたい」という誘惑に負けず、「正しい動き」をすることに集中してください。

🔄 間違った動きは連鎖している
なぜ正しい動きに変えてもすぐには良い球が出ないのか?
それは、多くの場合、いくつかの間違った動きを無意識に組み合わせてバランスを取り、なんとかナイスショットを打とうとしているからです。
間違った動きを1つ変えても、他の間違った動きが残っているため、すぐにはスイング全体が安定しません。だからこそ、継続して新しい動きを習得していく必要があるのです。
3. あなたの練習頻度で変わる「練習の取り組み方」
練習の目的を明確に分けることに加え、あなたの練習頻度によっても、取り組むべき練習の割合は変わってきます。
| 練習頻度 | 推奨される練習の取り組み方 |
| 週に2回以上 | スイング改造に時間を割くことができます。しっかりと目標を決めて、スイングを変える練習に取り組みましょう。 |
| たまにしか練習しない (ラウンド前のみなど) | スイングを変える練習は避けた方が無難です。調子を整える練習に集中し、タイミングを合わせることを優先しましょう。 |
たまにしか練習しないのに大きなスイングチェンジを試みると、本番でうまくいかず、結果が悪化しやすいため注意が必要です。簡単な改善で結果がすぐに出るような動きなら良いですが、ほとんどの場合は我慢が必要です。

✅ まとめ:練習前に目的を決めよう
今日お伝えしたかった最も大事なことは、練習場に行く前に「今日はどちらの練習をするのか」をはっきりと決めることです。
- 調子を整える練習をする場合:形はあまり変えず、タイミングに集中して良い球が出るように練習する。
- スイングを変える練習をする場合:初めは良い球が出なくても、正しい動きをすることに集中し、進歩を楽しみながら練習する。
この意識を持つだけで、練習の効果は格段に上がります。ぜひ、あなたのゴルフ上達に役立ててください。
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