ティーチングプロの野山佳治です。
いつも私のウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。この時期、ゴルフシーズン真っ只中ではありますが、少しずつ寒さが増してきました。
ゴルフ場の賑わいがピークを迎えていて、まだまだコースを楽しめる時期です。この季節は進行が悪くなることもありますが、それもまたゴルフ場で過ごす時間を満喫できると前向きに捉えて、ぜひ積極的にコースへ足を運んでいただきたいと思っています。
さて、今回は「インスコア(良いスコア)を出すための考え方」について、特にコースマネジメントの重要性に焦点を当ててお話しします。

ナイスショットを打つこと vs. マネジメントすること
多くのアマチュアゴルファーの方は、「ナイスショットをどれだけ打てるか」がスコアに直結すると考えがちです。確かに、ナイスショットが多ければ多いほど、インスコアにつながりやすいのは事実です。しかし、本当に安定して良いスコアを出すためには、それだけでは不十分なのです。

プロも曲げる。ミスをどうカバーするか?
私が大学生でゴルフを始めた頃のエピソードです。
一つ下の後輩に、なんと福島県チャンピオンがいました。当然、彼は非常に上手いのですが、一緒にラウンドした際に、彼のドライバーショットを見て驚きました。彼は時折、大きなチーピンを打っていたのです。
「チャンピオンでも、こんなに球が曲がるのか」
そう思ったのを覚えています。芯は捉えているものの、直角に近い角度で大きく左へ曲がり、飛距離も200ヤードに届かないほどのミスショットです。
しかし、ここからが違いました。
ミスショットの後、彼は冷静にセカンドショットやアプローチを組み立て、グリーン周りやパッティングで巧みにカバーし、結局70台でラウンドを終えていたのです。
ドライバーショットだけ見れば、むしろ私のほうが良い球を打っていたかもしれませんが、上がってみると彼のスコアは断然良い。この経験から、私は強く確信しました。
ナイスショットの数よりも、ミスをいかにマネジメントしてスコアを崩さないように回るかが、ゴルフというゲームにおいてめちゃくちゃ重要だと。
集中力を切らさない「ミスとの付き合い方」
スコアを大きく崩してしまうパターンの一つに、ミスの後に集中力を切らしてしまうことがあります。
「ナイスショットを打たなければ」という思いが強いと、ミスが出たときにガックリと来てしまい、そのまま気持ちが切れて立て続けにミスを重ねてしまいます。
ゴルフは、ミスをいかにマネジメントしてコントロールするかというゲームです。
研修生時代、非常に上手い先輩がいました。その先輩は、調子が悪く球が曲がっていた時、自分自身に「球は曲がるもんだ」と言い聞かせていました。
これは、「曲がってもいい」と諦めているのではなく、「曲がることを前提に、どうマネジメントするか」という思考に切り替えているのです。

スコア安定のための思考法
- ティーショットを打つ前:これから打つ一打は、必ずナイスショットが出るとイメージし、自信を持って打ちましょう。
- ミスショットが出た後:もし球が曲がってしまったら、「よし、ここからどうやってマネジメントしてスコアを崩さないか」というゲームが始まった、と気持ちを切り替えてください。
この考え方を徹底することで、スコアの波が小さくなり、安定してきます。
ショットの出来不出来だけに頼っていると、調子の良い時は良いが、悪い時は大叩きという「大きな波」ができてしまいます。
そうではなく、コースマネジメントやアプローチ、パターといった小技に重点を置くことで、スコアは安定に向かいます。
ナイスショットはもちろん目指しますが、どんな状況、どんなショットが出たとしても、そこからどう立て直すかがゴルフの醍醐味です。ぜひ、コースマネジメントの意識を高めて、一打でも良いスコアを出してください。
今回のヒントが、スコアアップに役立つことを願っています。


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