
2025年10月25日(土)に、市原ゴルフクラブ 柿の木台コースさんへラウンドレッスンに行ってきました。
小雨が降っていましたが、幸いそれほど強い雨ではなく、無事にラウンドレッスンを行うことができました。
ご参加いただいたのは非常に上手な方だったのですが、今日はそのレッスンでの気づきとして、「やりすぎもダメです」というテーマでお話ししたいと思います。

今日のテーマ:「やりすぎ」が招く典型的なミス
「やりすぎ」と言っても色々ありますが、こんな経験はありませんか?
例えば、右サイドがOBのホールで、「絶対に右に行かないように」と意識しすぎた結果、逆に左の林に打ち込んでしまう…。
これは、ある程度ボールをコントロールできるようになった方ほど、陥りやすいミスです。
右に行かないように、と意識が働きすぎた結果、体が過剰に反応して逆方向のミスを誘発してしまうのです。
私自身も研修生時代、コース整備の方が右にいらっしゃると、「絶対に当ててはいけない」「右に打ってはいけない」と意識しすぎたあまり、左の林に打ち込んでしまった経験が何度もあります。
OB、池、バンカーなどのハザードがあると、どうしても「そっちへ行ってはいけない」という意識が働き、かえって体が意図しない動きをしてしまうのです。

「やりすぎ」によるミスを防ぐための具体的な対処法
では、どうすればこの「やりすぎ」によるミスを防げるのでしょうか。
重要なのは、「〇〇しない」という曖昧な意識ではなく、具体的な行動を決めることです。
1. 「〇〇しない」ではなく、具体的に「何をするか」を決める
「右に打っちゃダメだ」と漠然と考えるのが一番よくありません。
そうではなく、右に行かせないために「今、自分は何をするか」を具体的に決めます。
- 左をしっかり向いてアドレスする
- 左手を少し被せてフックグリップで握る
- テイクバックで少しフェースを閉じてあげる
- 切り返しの瞬間にフェースを閉じ、左脇を締める意識を持つ
このように、コースの現場でもすぐに実行できる「簡単なこと」を一つだけ決めて、それを実行することに集中します。「右に行かないようにしよう」という漠然とした心構えだけでは不十分です。

2. 「行きたい弾道」を明確にイメージする
メンタルの話でよく「ピンクの像を想像しないでください」という例えが使われます。これを言われると、かえってピンクの像を想像してしまいますよね。
ゴルフも同じで、「右に行っちゃダメだ」と考えると、脳は「右に行く弾道」をイメージしてしまい、実際に体がそちらへ反応しやすくなります。
大切なのは、右を消すことではなく、「左サイドに、こういう理想的な球筋を打つ」と、自分が打ちたい弾道を強く具体的にイメージすることです。
3. 行きたくない方向を見すぎない
意識は、打ちたい方向に向けるべきです。
行きたくないOBや池の方向は、ハザードの位置確認程度にとどめ、あとは自分が打ちたいフェアウェイの方向をしっかり見て、そこに集中しましょう。

メンタルがスコアを左右する
練習場であれほど良い球を打っているのに、コースだとなぜかスコアが出ない…。
その原因の多くは、このメンタルや考え方にあります。
ボールを打つ技術がいくらあっても、頭の中で何を考えるか、どういう心構えでショットに臨むかができていないと、良いスコアには繋がりません。技術と同じくらい、メンタルコントロールは非常に重要です。
最後に
今回のラウンドレッスンでは、この「やりすぎ」を防ぐためのメンタルコントロールと、具体的な対処法についてお伝えいたしました。
技術があっても、考え方一つでスコアは大きく変わってしまいます。
ぜひ皆様も、プレッシャーのかかるホールで「〇〇しちゃダメだ」と考えそうになったら、今日お伝えした3つのポイントを思い出してみてください。
- 具体的にやること(簡単なこと)を決める
- 理想的な弾道をイメージする
- 行きたくない方向ではなく、打ちたい方向を見る
これらを意識するだけで、プレッシャーのかかる場面でも「やりすぎ」によるミスを減らせるはずです。
ラウンドレッスンの日程や詳細は下記URLよりご覧ください。


 
  
  
  
  

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