2025年4月30日(水)に東京湾カントリークラブさんにラウンドレッスンに行ってきました。ご参加いただいた方はとても上手かったのですが、お話を聞いたらラウンドの回数がかなり多かったです。

ゴルフ上達の秘訣として、練習場でのショット練習と同様に実際のコースでのラウンド数を増やすことは非常に重要です。しかし、ラウンドを重ねていくと知らず知らずのうちに特定のクセが強くなり、それがスイングの質に影響を与えることがあります。今回は、多くのラウンドを経験する際に意識すべき「ニュートラルに戻す」という考え方について解説します。
ラウンドが続くことによる問題点
アドレスの変化
ラウンドが続くと、特にアドレスに大きな変化が現れます:
- ボール位置が右に移動する傾向:ボールを右に置くと当てやすく感じるため、無意識のうちにボール位置が右に移動します
- 右足中心のアドレス:体重が右足に偏り、軸が右に傾きやすくなります
- 結果として:ダフリ、すくい打ち、トップなどのミスが発生しやすくなります

スイング軌道の変化
アドレスの変化は必然的にスイング軌道にも影響を及ぼします:
- インサイドアウトの軌道:右足中心のアドレスはインサイドアウトの軌道を生み出しやすい
- 弾道の低下:ボールが右に位置すると弾道が低くなりがち
- 対応策として:弾道を上げようとしてすくい打ち、フェースが開いて右へのミス、またはフックが出やすくなる
パッティングへの影響
ラウンドを重ねることはパッティングにも影響します:
- ボール位置の右寄り:フルショットと同様、パターでもボールが右に置かれることがあります
- インサイドアウト軌道:右足中心のアドレスになりパターもインサイドアウトに振ってしまう
- 複雑な補正動作:打ち出し方向を調整するためにフェースを左に向けるなど、不必要な補正動作が入ってくる

球筋の極端化
ラウンドが続いていると、良いスコアを出すために、持ち球の曲がり幅が大きくなります。同じ方向に曲がっていれば、曲がり幅が大きくても計算しやすいのですが、狙った方向と逆に曲がるとトラブルになってしまいます。
- 曲がりの大きさが増加:フックならフック、スライスならスライスの傾向が強くなりがち
- 短期的にはスコアが安定:同じ方向への曲がりに慣れると予測しやすくなる
- 長期的には問題:極端な球筋はバランスの良いスイングから遠ざかる
ニュートラルに戻す練習の重要性
ラウンドを重ねることでゴルフは上達しますが、それによって生じるクセを定期的にリセットすることが大切です:
具体的な「ニュートラルに戻す」方法
- アドレスの確認:
- ボール位置が適切か
- 体重配分がバランスよく取れているか
- スクエアに構えているか
- スイング軌道の修正:
- 特にパターでは軌道とフェースの向きを意識する
- まっすぐな軌道、まっすぐなフェースに戻す
- 定期的なチェック:
- ラウンド後に必ず基本に戻る時間を設ける
- 練習場で基本形を思い出す練習を行う
まとめ
ゴルフ上達にはラウンド数を増やすことが不可欠ですが、それと同時に「ニュートラルに戻す」意識を持つことで、より効果的な上達が期待できます。多くのラウンドをこなしながらも、定期的に基本に立ち返る習慣を身につけましょう。
ラウンドレッスンの日程や詳細は下記URLよりご覧ください。

ラウンドレッスンを千葉で開催。参加者募集中
実際に千葉のコースをラウンドしながらレッスンを受けていただきます。スイングはもちろんですが、コースマネージメント、傾斜の打ち方、様々な状況での対処方法についてアドバイスいたしますので、非常にスコアに直結する内容となっております。まだボールを上手く打つことができない初心者でもお気軽にラウンドレッスンにご参加ください
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