2026年8月29日(土)に千葉県のムーンレイクゴルフクラブ 茂原コースにラウンドレッスンで伺いました。当日は霧雨が少し降る程度で、暑さもなく非常に快適なコンディションでした。お越しくださったのは、あと少しで100切りできそうなお二人です。
実は今回のお二人の課題は、スイングそのものよりもアドレス(構え)にありました。重心の位置、バックスイングの大きさ、体の向き。ほんの少しの違いが、右へのミスやアプローチのショート、あるいはスライスや引っかけといったミスにつながっていました。今日は実際のラウンドで見えてきた原因と、その場ですぐ直せる修正方法を、順を追ってお伝えします。
左重心の構えが招く右へのミス

ご参加者のお一人は、ショットが右に飛ぶ傾向がありました。原因を探っていくと、アドレスで左足に重心をかけすぎていたことが分かりました。左重心で構えると、バックスイングで肩が回りにくくなります。肩の回転が浅いまま切り返す(トップから振り下ろし始める瞬間)と、ダウンスイングで体が左に突っ込むような動きになりやすいのです。
体が左に突っ込むとクラブヘッドの動きが遅れ、フェースが開いたままインパクトを迎えてしまいます。これが右へ飛び出すボールの正体です。左に重心をかけすぎるミスは、右へのミスだけでなく、アウトサイドイン(クラブが外側から内側へ振り下ろされる軌道)を招き、フェースの向き次第では左へまっすぐ飛んでしまうこともあります。
重心の目安としては、アイアンは基本的に左右均等、ドライバーは6対4程度でやや右足寄りにすると、体をスムーズに回しやすくなります。練習場でアドレスに入ったら、一度自分の重心がどちらに寄っているかを確認する習慣をつけてください。左右どちらかに偏りすぎていないか、鏡やスマートフォンの動画で確認するのも良い方法です。もし右へのミスが続くようでしたら、まずは重心のかけ方から見直してみてください。
こうしたアドレスの乱れは、練習場では気づきにくいものです。素振りだけでなく、実際にボールを打つときの重心の位置を、時々チェックする習慣をつけておくと、コースでもすぐに気づいて修正できるようになります。
アプローチがショートする本当の原因
ご参加の方はアプローチとパターでもなかなか距離感が合わず、ボールがショートする場面が目立ちました。ショートが続くと、次はしっかり届かせようとして力んでしまいます。届かせたい気持ちからバックスイングを大きく上げてしまうことでした。
- バックスイングを大きく上げすぎる
- 『これは大きすぎる』と感じてダウンスイングで緩めてしまう
- インパクトの手前で減速し、ボールに届かずミスショットになる
強く打ちたいという気持ちが先に立つと、振り幅ばかりが大きくなり、肝心のインパクトで緩んでしまうという悪循環が起きます。これでは距離感も安定しません。対策はシンプルで、バックスイングを普段より少し小さめにして、その分インパクトまでしっかり振り切ることです。基本的には、バックスイングとフォロースルーの振り幅を左右対称にするイメージを持つと、緩みを防ぎやすくなります。届かせたい時ほど、大きく上げるのではなく、小さく振ってしっかり当てることを意識してください。
普段の練習でも、まずはしっかり届く振り幅を体で覚えておくことが大切です。アプローチやパターで距離が合わないと感じたら、バックスイングの大きさよりも先に、インパクトで緩んでいないかを疑ってみてください。
右を向く構えがスライスを招く理由

もうお一方の課題は、アドレスで右を向いてしまう癖でした。右を向いて構えると、体感的な目標方向は左にずれます。目標がずれた状態でクラブを目標方向に振ろうとすると、アウトサイドインの軌道になりやすく、スライスや左へまっすぐ飛ぶミスが出やすくなります。
まっすぐ構えることは、実はプロでも簡単ではありません。ではどうすれば右を向かずに構えられるのか。ポイントは、アドレスに入る前のルーティンです。最初にボールの後方から素振りをして、打ち出したい方向をしっかり確認します。そのうえで、打ち出したい方向に目印を見つけてください。
目印が決まったら、フェースの向きをその目印に合わせます。このとき、右手だけでクラブを持ってフェースを合わせるのがコツです。右手一本で合わせると、体の向きは自然と少し左を向いたままになるため、右を向きすぎるのを防ぐことができます。この一手間を習慣にするだけで、構えの向きは大きく安定します。
この確認とフェース合わせの手順を、毎回のアドレスで同じように繰り返すことが大切です。ルーティンが安定すれば、コースでの緊張状態でも、構えの向きがぶれにくくなります。
力みを生むルーティンとコースでの心得

アドレス以外にも気になったのが、ボールを打つ前のルーティンです。ワッグル(クラブを構えたまま軽く振ること)には、体の力を抜く効果があります。ところが昨日お越しの方は、ワッグルをしている間にかえって力が入ってしまい、ミスショットにつながっていました。
せっかく力を抜くために行っている動作で、逆に力んでしまっては本末転倒です。打つ前のルーティンは、回数や動きそのものよりも、リラックスできているかどうかを基準に見直してみてください。ワッグルの途中で肩や腕に力が入っていないか、意識を向けるだけでも変わってきます。
コースに出ると、スイングそのものをその場ですぐに変えるのは簡単ではありません。だからこそ、アドレスやルーティンを状況に応じて整えることが重要になります。多少振りづらく感じても、スイングを丸ごと変えるよりはるかに楽で、ナイスショットにもつながりやすくなります。コースでは『構えを整える』という視点を、ぜひ持ってみてください。
練習場でワッグルや素振りを行うときも、肩や腕の力が抜けているかどうかを一度意識してみてください。それだけで、コースに出たときの構えやすさが変わってきます。
まとめ
今回のラウンドレッスンで見えてきたのは、スコアを縮めるカギがスイングよりもアドレスにあるということです。
- 左重心の構えは肩の回転を妨げ、右へのミスや左へのまっすぐな引っかけを招く
- アプローチはバックスイングを大きくしすぎず、振り幅を左右対称にすると緩みを防げる
- 右を向く構えはアウトサイドインを誘発するため、素振りで方向を確認してから右手でフェースを合わせる
- 打つ前のルーティンは力を抜くために行うもの。力んでいないか都度チェックする
コースでスイングをすぐに変えるのは難しくても、アドレスとルーティンは今日からでも整えられます。練習場でも一度、重心と体の向きを確認してみてください。
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