「練習場では打てるのに、コースに行くと全く当たらない……」 「100切りの壁がなかなか越えられない」 「コースデビューしたいけれど、周りに迷惑をかけないか不安で踏み出せない」
ゴルフを愛する多くの方が、このような悩みを抱えています。 こんにちは。ティーチングプロの野山佳治です。

多くの方は「もっと練習場で上手くなってからコースに行こう」と考えがちですが、実はその考え方こそが上達を遅らせている原因かもしれません。2026年4月22日(水)に芝山ゴルフ倶楽部さんで行ったラウンドレッスンを通じ、なぜ早期のコース経験が重要なのか、そしてスコアアップに直結するアドレスの重要性について論理的に解説します。

芝山ゴルフ倶楽部さんは、池が多く、戦略性が高く、頭を使ってコースマネージメントをしっかりと考えながら回らないとなかなかいいスコアを出しにくいコースです。

この日は、コースデビューの方と、コースに出るのが2回目の方がご参加してくださいました。コースデビューの方は、ゴルフを始めてまだ2カ月です。
ゴルフを始めてから、初めてコースに出るまでの時間はなるべく短い方が上達が早いです。もっと上手く打てるようになってからとか、もう少し練習してからコースに行くといっている人よりも、上手く当たらないけど、とりあえずコースに行ってしまうという人の方が上達が圧倒的早いです。

ゴルフの本質は「コース」にしかない
ゴルフの目的は、練習場で綺麗なフォームで打つことではありません。広大な自然の中で、傾斜や風、芝の状態を読み、いかに少ない打数でカップに入れるか。その本質は練習場のマットの上には存在しないのです。
- コースマネジメントの重要性: 練習場は平坦ですが、コースは常に傾斜があります。
- プレッシャーへの慣れ: 「池がある」「バンカーがある」という状況下でのスイングを学ぶ必要があります。
- 距離感の習得: 実際の芝の上でボールがどう転がるかを肌で感じる。
「上手くなってから行く」のではなく、「上手くなるためにコースへ行く」。この意識の転換が、上達への最短ルートとなります。

2. 初心者でも安心!周囲に迷惑をかけない「ラウンドの心得」
コースデビューや経験が浅い方が最も恐れるのが「スロープレー」です。しかし、適切なルールとマナーを知っていれば、技術が未熟でも楽しくラウンドできます。
進行をスムーズにするための特別ルール
コースデビューでは、技術向上と円滑な進行のために以下のような柔軟な対応を推奨しています。
- ボールの移動: あまりに打ちにくい場所であれば、打ちやすい場所までボールを動かして打つ。
- ピックアップの活用: なかなか前に進まない場合は、一度ボールを拾って前方の安全な場所から再開する。
- パッティングの制限: 2〜3回打って入らなければ「OK」としてそのホールは終える。
- バンカー脱出の救済: 2~3回打って出なければ、手で出して外からプレーする。
このように、スコアを厳格に数えることよりも「コースの雰囲気に慣れること」を優先します。これにより、後ろの組を気にせず、プレーすることが可能になります。
3. スコアの8割が決まる!「アドレス(構え方)」の重要性
今回のレッスンで、私が最も重点的にアドバイスしたのが「アドレス」です。
ゴルフにおいて、ミスショットの原因の多くはスイングそのものではなく、打つ前の「構え」にあります。極論を言えば、構えた瞬間にナイスショットが出るかミスになるかは8割方決まっているのです。

正しいアドレスがもたらすメリット
- 再現性の向上: 常に同じ姿勢で構えることで、スイングのブレが最小限になります。
- 方向性の安定: 目標に対して正しく立てていないと、どんなに良いスイングをしてもボールはターゲットに飛びません。
- 余計な力みの解消: 安定した土台(足元)を作ることで、上半身の脱力が可能になります。
ラウンド中に意識すべきポイント
コースでは緊張からアドレスが崩れやすくなります。
- フルスイングを封印する: コースでは「ハーフスイング」や「スリークォータースイング(7〜8割)」を意識してください。
- 体の軸を動かさない: 「当てたい」という気持ちが強いと体が左右に流れます。アドレスで作った軸をキープすることだけに集中しましょう。
4. 上達を加速させる「コース主導型」練習のすすめ
日々の練習の在り方を、「練習場メイン」から「コースメイン」にシフトしましょう。
多くのゴルファーは練習場で「いかに完璧な当たりを出すか」を追求しますが、これはゴルフにおける罠です。練習場で100点満点のショットを1回打つことよりも、コースで「60点のショットを安定して出し続けること」の方が、スコアアップには重要です。
練習場での意識改革
- 1球ごとに目標を変える: コースでは同じシチュエーションは二度とありません。
- ルーティンを取り入れる: アドレスに入るまでの動作を、練習場でも毎回行う。
- ミスを許容する練習: 「少し噛んでもグリーンに乗る」「右に曲がってもラフで止まる」といった、コースで生きるショットを練習する。
5. まとめ:明日からできるアクション
ゴルフ上達に近道はありませんが、「正しい順序」は存在します。
- まずはコースへ行く: 準備が整うのを待たず、勇気を持ってラウンドを予約しましょう。
- アドレスを徹底的に磨く: スイング動画を撮る前に、自分の構えがプロとどう違うかチェックしてください。
- ラウンドレッスンを活用する: 独学での練習は時に遠回りになります。コースでの立ち振る舞いを含め、プロの視点を取り入れるのが最速です。
ゴルフは一生楽しめる素晴らしいスポーツです。練習場のマットの上で悩む時間は終わりにして、緑あふれるコースで最高の1打を追求していきましょう。
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