練習場ではナイスショット連発なのにコースで打てないのはなぜ?ティーチングプロが教える「実践力」を鍛えるゴルフ上達法
2026年6月17日(水)にアバイディングクラブゴルフソサエティーさんにラウンドレッスンに行ってきましたので、その様子をお話します。
アバイディングクラブさんは、コースが難しくヤバイディングという風に言われているので、今まで私も、ラウンドレッスンで行くのを控えていましたが、たまには難しいゴルフ場でのレッスンもいいかと思い、今回計画しました。

コースは、狭いホールが多く、ドライバーが使えるホールが少なかったです。刻んでも距離が短いので、グリーンには乗せやすいのですが、ひとたびグリーンを外すと、砲台になっていたり、バンカーの前の土手が高くてなかなか1回で出すのが難しいところがありました。
しかしながら、確かに少し難しめのコースでしたが、コンデョションを簡単にしているので、ヤバイディングというほど、難しさは感じませんでしたし、コースはとても綺麗でした。ヤバイディングという言葉が知れ渡っているので、行くことを躊躇されている方もいるかと思いますが、面白いコースなので、是非行ってみてください。
さて、ゴルフの練習場では綺麗なスイングでナイスショットを連発しているのに、いざコース(本番)に出ると、思うようなスイングができずにスコアがまとまらない……。こうした悩みを抱えているゴルファーの方は本当に多くいらっしゃいます。
日頃からスタジオでのゴルフレッスンを行っていますが、多くの方のスイングを見ていていつも感じることがあります。それは、「これほど素晴らしいスイングを持っているのに、なぜコースで発揮できないのだろう?」というもったいなさです。
練習場とゴルフ場でスイングが変わってしまうのには、明確な理由があります。そして、その原因に応じた正しい練習を行えば、コースでも練習場通りのナイスショットを打つことができ、一気にスコアを縮めることが可能です。
今回は、なぜコースでスイングが変わってしまうのかという原因を深く掘り下げ、本番のラウンドでもすぐに役立つ、実践的な練習方法とマインドセットを徹底解説します。

1. 練習場とゴルフ場でスイングが変わる3つの根本原因
練習場とコースの最大の違いは、「環境の心理的・物理的変化」にあります。まずは、なぜ自分のスイングが崩れてしまうのか、3つの主な原因を理解しましょう。
原因①:スイングがまだ自分のものとして固まっていない
練習場では、打席に立って同じクラブで何球も続けて打つことができます。そのため、数球ミスをしても「体をこう動かそう」と意識しているうちに、自然とタイミングが合ってきてナイスショットが出るようになります。 しかし、これは「スイングが身についた」のではなく、その場で「タイミングが修正された」だけに過ぎません。一発勝負のコースに行くと、色々なことを考える余裕がなくなり、まだ固まっていないスイングは簡単に崩れてしまいます。
原因②:コース特有のプレッシャー(メンタル)に負けている
コースには、池やOB、バンカー、狭いフェアウェイなど、視覚的なプレッシャーが張り巡らされています。「絶対に池に入れたくない」「右のOBが怖い」という強い不安が脳にブレーキをかけ、体がスムーズに動かなくなります。その結果、いつもの伸びやかなスイングができず、手先だけで合わせてしまうミスカットに繋がるのです。
原因③:平らなマットと異なる「傾斜」への対応力不足
練習場の打席は完全に平らですが、ゴルフ場の大自然の中では、1打として同じ平らなライはありません。つま先上がり、つま先下がり、左足上がり、左足下がりなど、常に体に負荷がかかる傾斜から打つ必要があります。この傾斜に対するアドレスやスイングの引き出しが少ないと、インパクトの瞬間にバランスを崩してしまいます。
2. コースで練習場通りのスイングを再現するための「実践的練習メニュー」
では、日頃の練習場でどのような取り組みをすれば、コースでの再現性を高めることができるのでしょうか。今日からすぐに取り入れられる効果的な練習方法を5つご紹介します。

① 傾斜を想定した「バランス練習法」
コースの傾斜地でも軸をぶらさずに打つための感覚を養います。
- ハーフスイング・スリークォーターの練習 フルスイングだけでなく、振り幅をコンパクトにしたコントロールショットを徹底的に練習してください。傾斜地では大振りが一番の禁物です。
- 片足立ちスイング練習 どちらか片方の足(例えば右打ちなら左足)に重心のほとんどを乗せ、もう片方の足はつま先だけでバランスを取った状態でボールを打つ練習です。これにより、不安定なライでも体幹をキープする感覚が身につきます。
- あえてボールの位置を変えて打つ いつもの正しいポジションから、あえてボール1個分「右」や「左」に置いて打ってみます。様々なライからでもクリーンにコンタクトする能力が鍛えられます。
② 「クラブを短く握る」練習
つま先上がりなどの傾斜地では、ボールと体の距離が近くなるため、クラブを短く持つのが鉄則です。 しかし、クラブを短く持つと、いつもと重量バランスや振り心地が変わります。普段の練習からクラブを少し短く握って球を打つ練習をしておき、違和感をなくしておきましょう。
③ 高いティーアップでのアイアン練習
アイアンを打つ際、あえてドライバーを打つときのような高いティーアップをして打ってみてください。 この練習は、すくい打ちや手打ちになると極端なミス(テンプラや空振り)になるため、正しい入射角とレベルブロー、あるいはダウンブローの感覚を身につけるのに非常に有効です。
④ 膝を深く曲げたスイング練習
いつもより少し膝を大きく曲げてアドレスし、その姿勢をキープしたままスイングする練習も効果的です。下半身の粘りが生まれ、コースでよくある「膝が伸び上がってトップする」というミスを防ぐ土台が作られます。
⑤ 「方向(ターゲット)」を変えて打つ練習
練習場のマットはスクエア(まっすぐ)に設置されているため、誰でも目標に対して真っ直ぐ立ちやすい環境です。しかし、コースでは自分で方向を決めなければなりません。 練習場でマットの向き通りに打つだけでなく、意図的に「少し右の看板」や「少し左のネットの支柱」など、狙う方向を変えてアドレスをとり、打つ練習をしてください。(※極端に横を向きすぎると周囲の打席の方への危険がありますので、安全な範囲で行ってください。)
3. スコアを劇的に変える!コースでのメンタル&ルーティン術
技術だけでなく、コースマネジメントや心理的なアプローチを変えるだけで、ミスの確率は大幅に減らすことができます。
■ 「行きたくない場所」は絶対に見ない!
人間の脳は不思議なもので、視覚から得た情報を強く意識します。「あの池には絶対に入れたくないな……」と思って池をじっと見つめている行為は、脳に対して「あそこに球を打て」という命令を送っているのと同じ状態になってしまいます。 コースに立ったら、ハザード(池やOB)には目線を向けず、自分がボールを運んでいきたい「フェアウェイの真ん中」や「安全な花道」などのターゲットをしっかりと見つめる時間を増やしてください。これだけでナイスショットの確率は格段に上がります。
■ セットアップの「ルーティン」を完全確立する
練習場とコースでスイングがバラバラになってしまう人は、打つ前の準備動作(ルーティン)が一定ではありません。 ボールの後ろからターゲットラインを確認し、素振りをして、足元を決めてアドレスに入る。この一連の流れを、練習場の1球目から全く同じように実行してください。確立されたルーティンは、緊張したコースの場面であなたに最高の安心感を与えてくれます。
■ 練習場でも「一発勝負」の緊張感を持つ
ゴルフ場は常に1球勝負です。練習場で同じクラブを何発も打つだけでなく、「1球ごとにターゲットを変える」「1球ごとにクラブを持ち替える」という練習を実践してください。1打に対する集中力が研ぎ澄まされ、本番に強いスイングが作られます。
4. まとめ:動画撮影を活用して「現実」を知ることから始めよう
最後に、最もおすすめしたいのが「自分のスイングを動画で撮影して比較すること」です。
スマートフォンを使って、練習場でのスイングと、コース(ゴルフ場)でのスイングの両方を撮影し、見比べてみてください。「練習場では綺麗に振れているのに、コースに行くと急にバックスイングが小さくなっている」「コースだと打ち急いで体が早く開いている」といった、自分では気づけない明確な違いが映像として浮かび上がってきます。
原因が分かれば、あとはそれを日々の練習やゴルフレッスンで潰していくだけです。コースでも練習場のようなリラックスした美しいスイングを発揮し、最高のスコアを叩き出せるよう、一歩ずつ取り組んでいきましょう!
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