ゴルフ上達と100切りへの近道は「インパクト」にあり
こんにちは。ティーチングプロの野山佳治です。
2026年7月8日(水)におこなった勝浦ゴルフクラブさんでのラウンドレッスンの様子を振り返りながら、スコアアップに直結する「インパクト時の重心位置」について、詳しく解説していきます。
アプローチとバンカーを少し練習していただいた後に、コースに出ましたが、この日は、とても空いていて、コースの中ではほとんど他の組の方にお会いしませんでした。

ラウンドレッスンで見えた課題:コース特有のエラーとは
3ヶ月ぶりにご参加いただいた方たちだったのですが、前回の時よりもショットがかなり当たるようになっていてよかったのですが、ミスショットもたまに出ていました。
その中で最も目立っていたのが、「インパクト時の重心の位置(体重配分)」のズレです。 具体的には、大きく分けて以下の2つのタイプのエラーが見受けられました。
- 左に突っ込みすぎてしまうタイプ:ダウンスイングからインパクトにかけて、体が飛球線方向(左側)に大きく流れてしまう。
- 右重心になりすぎてしまうタイプ:インパクトの瞬間に右足に体重が残りすぎてしまい、すくい上げるような軌道になってしまう。
コースに出ると、無意識のうちにこのどちらかの状態に陥ってしまう方が非常に多いです。特に、「右重心ですくい打ちになり失敗しているケース」が圧倒的に多い傾向にあります。

インパクト時の理想的な重心位置とは?
では、地面から直接ボールを打つアイアンやユーティリティなどのクラブにおいて、正しいインパクトの重心位置とはどのような状態なのでしょうか。
正面からスイングを見たとき、理想的なインパクトの形は以下のようになります。
- 頭の位置:左右に関しては、アドレス(構え)の時と同じ位置で、アドレスよりも若干下に下がっている状態。
- 腰の位置:アドレスの時よりも、少し左側(飛球線方向)にスライドし、お腹が少し左を向いている状態。
この形が作れると、自然と体重は左足にしっかりと乗ります。左足に重心がかかることで、クラブヘッドはボールの先の芝を削り取るような軌道、いわゆる「ダウンブロー」でボールを捉えることができるのです。
これが、アイアンで芯を捉え、安定した飛距離と方向性を生み出すための絶対条件となります。 (※ティーアップして打つドライバーの場合は、頭の位置がアドレス時よりもやや右側に残るのが正解です)

なぜ「右重心」のエラーが多いのか?2つの大きな原因
では、なぜコースに出ると右重心になってしまうのでしょうか。その原因は、ダウンスイングそのものではなく、実は「バックスイング」と「心理的な焦り」に潜んでいます。
1. バックスイングでの右へのスウェー(動きすぎ)
多くの方が、ダウンスイングの軌道ばかりを気にしがちですが、根本的な原因はクラブを振り上げるバックスイングにあります。バックスイングの際、体を右に回そうとするあまり、頭や腰全体が右方向に大きく動いてしまう(スウェーする)方がいらっしゃいます。 右に動きすぎてしまうと、ダウンスイングのわずかな時間で元の正しい位置まで体を戻し切ることができません。結果として、右足に体重が残ったままインパクトを迎えてしまい、ダフリやトップといったミスショットに繋がってしまうのです。
逆に、左に突っ込んでしまう方は、バックスイングでの肩の回転が浅いことが主な原因です。肩が十分に回っていないため、反動でダウンスイング時に体が左へ突っ込んでしまうというメカニズムです。まずは、バックスイングが正しく捻転できているかをチェックすることが重要です。
2. コース特有の「早く結果を見たい」という心理
練習場とは異なり、コースでは「ボールがどこへ飛んだか」「池を越えたか」という結果が非常に気になります。そのため、ダウンスイングで顔が早く飛球線方向(左)を向いてしまいがちです。顔(頭)が早く左を向くと、ダウンスイングで左に重心を乗せる時間が無くなってしまい、重心は右足に残ったままインパクトしてしまいます。この心理的な焦りが、右重心のエラーを助長しているのです。

「ビハインド・ザ・ボール」の誤解を解く
ここで、ゴルフレッスンでよく耳にする「ビハインド・ザ・ボール」という格言について触れておきましょう。 これは「インパクトの時、頭はボールの後ろ(右側)に残しなさい」という教えです。確かに、頭が左に突っ込んでしまう方には有効なアドバイスなのですが、これを過剰に意識しすぎている方が非常に多いのが現状です。
「頭を右に残さなければ」と強く意識するあまり、必要以上に右足に体重を残してしまい、結果的に極端なアッパースイングになってミスをしている方が後を絶ちません。「頭を残す」といっても、決して右に反り返るわけではありません。あくまで「アドレスの位置に戻す」という意識を持つことが、正しいスイングへの第一歩となります。 ご自身のスイングがどうなっているか不安な方は、ぜひスマホなどで正面からスイング動画を撮影し、客観的にチェックしてみてください。自分の感覚と実際の動きのズレに気づくことが、上達の最短ルートです。
まとめ:知識を実践に変えて、スコアの壁を突破しよう
いかがでしたでしょうか。今回は、インパクト時の正しい重心位置と、コースで起こりがちなエラーの原因について解説いたしました。
- 地面から打つクラブは、左重心でのダウンブローが基本。
- バックスイングのズレと心理的要因も大きい。
- 「ビハインド・ザ・ボール」の意識しすぎによる右重心に注意する。
- 動画撮影をして自分を客観視する。
これらのポイントを意識して練習に取り組んでいただければ、きっと今までとは違う手応えを感じていただけるはずです。しっかりとコースマネジメントと正しいスイングを身につけ、目標のスコア達成に向けて一緒に頑張っていきましょう!
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