2026年5月27日(水)にザ・ナショナルカントリー倶楽部千葉さんにラウンドレッスンに行ってきましたので、その様子をお伝えします。
ザ・ナショナルカントリー倶楽部千葉さんは、以前に女子プロのトーナメント、廣済堂レディースを開催していたゴルフ場なのですが、前から一度行ってみたいゴルフ場でしたがやっと行くことができました。
少し曇っていましたが、暑くなくとても快適にラウンドレッスンを行うことができました。

1. 【100切り達成事例】コースでスイングを変えてはいけない理由
この日のラウンドレッスンには、3名の方にご参加いただきました。
- A様: ベストスコア106。「なんとか100を切りたい」と目標を掲げている方。
- B様: 同じく100切りを目指して日々のゴルフレッスンに取り組まれている方。
- C様: ベストスコア78という、素晴らしい技術をお持ちの方。
結果から申し上げますと、ベストスコア106だったA様が、今回のラウンドレッスンで「97」という見事なスコアをマークし、大幅な自己ベスト更新と100切りを達成されました。
■ コースでスイングを修正しようとするとドロ沼にハマる
A様がこれほど劇的にスコアを伸ばせた最大の理由は、「コース内でスイングを一切変えなかったこと」にあります。
多くのゴルファーは、いつもと違う球筋やミスショットが出ると、その場で手を返しすぎたり、体の動きを調整しようとしたりします。しかし、コース上で急にスイングを変えようとすると、身体の連動性が崩れ、余計にミスショットを誘発することになります。「次のホールからどこを向いて打てばいいのか分からない」という最悪の状態に陥ってしまうケースは珍しくありません。
大切なのは、「その日に出る球筋をしっかりと受け入れ、アドレスや狙い方などのセットアップで対応する」という意識です。
2. スライスへの対処法:ティーアップの位置と狙う方向のマネジメント
当日、100切りを達成されたA様は、普段はそれほど出ない「スライス(球が右に曲がる弾道)」に苦しんでおられました。ここでスイングを直そうとすれば崩れてしまうところですが、私はティーアップの位置と狙う方向の変更をアドバイスしました。

■ スライサーは「ティーイングエリアの右側」に立つ
ゴルフのコースマネジメントにおける基本は、「対角線を狙う」ということです。
| 持ち球・当日の傾向 | ティーアップの位置 | 狙う方向(ターゲット) | メリット |
| スライス(右に曲がる) | ティーイングエリアの右側 | フェアウェイの左サイド | 右側のOBやトラブルゾーンを消し、フェアウェイを広く使える |
| フック(左に曲がる) | ティーイングエリアの左側 | フェアウェイの右サイド | 左側のトラブルを回避し、コースを有効活用できる |
【注意ポイント】
人によっては「右側に立つと景色として構えづらい」と感じる場合もありますので、絶対にこうしなければならないというわけではありません。しかし、基本の考え方としてこれを頭に入れておくだけで、視覚的に右サイドのOBゾーンが消え、メンタル的にも非常に楽にショットが打てるようになります。
A様はこの対角線のマネジメントを実践したことで、右への危険なミスが激減し、大崩れすることなくプレーを続けることができました。
3. ドライバーのテンプラやアイアンのダフリを防ぐ「ボールの位置」の重要性
もう一人の100切りを目指すB様は、ショット自体のキレは非常に良かったのですが、時折ドライバーで「テンプラ(球が極端に高く上がって距離が出ないミス)」が出ていました。
■ 自分では気づけない「ボールの位置」のズレ
原因を分析したところ、B様は「ボールの位置を右に置きすぎていた」ことが判明しました。
ボールが右にありすぎると、ダウンスイングでクラブヘッドが上から急激に入りすぎてしまい(鋭角な入射角)、テンプラを引き起こします。逆に、ボールを左に置きすぎると、アイアンなどでダフリのミスに繋がりやすくなります。
B様に「ボールの位置が少し右に寄りすぎていますよ」とお伝えしたところ、「えっ、そうですか? そんなに右ですか?」と驚かれていました。
■ なぜコースに出るとボールの位置が狂うのか?
ゴルフ練習場では、目の前にスクエア(直線)なマットがあり、目標に対して真っ直ぐな線が視覚的に存在するため、正しいボールの位置を把握しやすい環境が整っています。
しかし、一歩コースに出ると、自然の地形には真っ直ぐな線など一つもありません。そのため、知らず知らずのうちにアドレスの向きが変わり、ボールの位置も狂ってしまいます。さらに、ボールの位置が変わることでアドレス全体の向きも影響を受けます。
- ボールを右に置く = 身体が右を向きやすくなる
- ボールを左に置く = 身体が左を向きやすくなる
このように、スイング自体に問題がなくても、ボールの位置という「アドレスのズレ」だけで致命的なミスショットが生まれてしまうのです。B様もボールの位置を正しいポジション(左足踵線上付近)に修正しただけで、その後のテンプラは見事になくなりました。
4. ミスを未然に防ぐ!正しい「セットアップのルーティン」
ボールの位置を常に正しく保ち、目標に対して真っ直ぐ構えるためには、毎ショット同じ動作を行う「セットアップのルーティン」を確立することが不可欠です。
【正しいセットアップのステップ】
- 後方からターゲットを確認する:ボールの後ろに立ち、打ち出したい目標を見定めます。
- スパット(目印)を見つける:ボールの数十センチ前方に、落ち葉やディボット跡など、目印となる「スパット」を見つけます。
- フェイスの向きを合わせる(足は揃えたまま):まずは足を揃えた状態で、クラブフェイスの面を先ほどのスパットに正確に合わせます。
- フェイスの向きを変えずにスタンスを広げる:フェイスの向きが決まったら、それを軸にして初めて足を左右に広げ、スタンスを取ります。
多くのゴルファーは、先に足の位置(スタンス)を決めてからクラブを構えようとします。これでは目標に対して真っ直ぐ構えることも、ボールの位置を一定にすることも難しくなります。
必ず「フェイスが先、足は後」。このセットアップのルーティンを徹底することで、コース上でも迷いなく正しいアドレスを作ることができます。

5. 上級者に学ぶコースマネジメントとショートゲームのミス対策
今回のラウンドレッスンには、ベストスコア78の上級者C様もご参加されていました。この日のC様は、決してショットの調子が良いわけではなく、弾道が荒れている状態でした。
しかし、ここからが上級者の真骨頂です。ショットが悪くても、「いかにスコアを崩さないように回るか」というコースマネジメントを徹底されていました。決して無理なピン狙いをせず、大怪我をしない安全なルートを選択し続けることで、素晴らしいスコアでホールアウトされました。ゴルフ上達のためには、調子が悪い日のゲームの組み立て方を学ぶことも大変重要です。
■ アプローチやパターで「インパクトが緩む」原因と対策
C様のプレーの中で、アプローチとパターにおいて、インパクトでヘッドが緩んでしまう動きが数回見られました。
緩みが生じる原因は、「バックスイング(テークバック)を大きく上げすぎていること」にあります。
振り幅が大きすぎると、ダウンスイングの途中で脳が「あ、これだと飛びすぎてしまう」と判断し、無意識にインパクトでブレーキをかけて(緩めて)しまうのです。これがトップやザックリといったショートゲームのミスに繋がります。
対策として、「バックスイングを少し小さく、コンパクトに抑える意識」を持っていただきました。振り幅を適切に小さくすれば、あとはしっかりと加速しながらインパトできるようになり、距離感と方向性が劇的に安定します。
まとめ:次回のラウンドで実践すべきアクション
今回のラウンドレッスンからの最大の学びをまとめます。
- コース内では絶対にスイングを変えない。
- その日の球筋(スライス等)に合わせ、ティーアップの位置と狙う方向を変えて対応する。
- 「フェイスを合わせてから、スタンスを取る」というルーティンを徹底し、正しいボールの位置をキープする。
- アプローチではバックスイングを大きく上げすぎず、緩まないスイングを意識する。
ゴルフ上達への近道は、高度なスイング技術を追い求めることだけではありません。今持っているスイングを最大限に活かすための「アドレス」と「マネジメント」にあります。
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