ラウンド中、調子がいい時に「このくらいでいいや」と自分にブレーキをかけてしまったことはありませんか。パーオン(1打でグリーンに乗せること)してバーディーチャンスがついているのに、なぜか無難な2パットを選んでしまう。心当たりのある方は多いのではないでしょうか。
この記事では、スコア100前後で伸び悩んでいる方に向けて、調子がいい時こそ攻めることがなぜ大切なのか、そしてどうすれば無理のない範囲でしっかり狙っていけるのかをお伝えします。バーディーチャンスでの判断基準から、平均スコアという思い込みの外し方まで、具体的な考え方を順番に見ていきましょう。読み終える頃には、次のラウンドでの一打の選び方が少し変わるはずです。
パーオンで満足していませんか

例えば、いつも100前後で回っている方が、ショートホールで会心のショットが出てワンオン(1打でグリーンに乗せること)したとします。ボールはグリーンに乗り、ピンまで5m以内。誰から見ても立派なバーディーチャンスがついた場面です。
ところが、ここで多くの方の頭の中にはこんな考えがよぎります。「2パットでもパーだから、それで十分だ」「せっかくいいショットが出たのだから、パーを取ってこのホールを終えよう」。実際にこうして無難にまとめようとするゴルファーは非常に多いです。
もちろん10mを超えるような長い距離であれば、まず1パット目をカップに寄せて、確実に2パットでまとめにいくという判断は間違いではありません。ですが5m以内であれば話は別です。この距離は、しっかり打てば十分に沈められる距離だからです。
いつも100前後で回っているということは、普段のラウンドはボギーかダボが中心のスコアだということです。そう考えれば、パーが取れるだけでも「オンの字」、つまり十分すぎるほどの結果です。最初から「2パットでいい」と決めてかからないことが大切です。
こうした場面で狙いを定めるためには、グリーンに乗った瞬間にピンまでの距離をきちんと確認する習慣を持つといいです。5m以内なのか、それとも8m、10mを超えているのか。この確認を怠ると、なんとなくの感覚で「まあこのくらいでいいか」と守りに入ってしまいます。まずは正確に距離を把握することから始めてください。
良い時に伸ばさないと後で崩れる

平均スコアが100だとすれば、それは良い時と悪い時が混ざり合った結果としての100です。18ホールを回れば、調子の波は誰にでも必ず訪れます。良い時にしっかり伸ばしておかないと、その後にやってくる悪い時にずるずるとスコアを崩してしまうのです。
たとえば前半を非常にいい流れで回れた時、本来であれば全く刻む(安全策としてリスクを避けたクラブ選択で打つこと)必要のない場面でも、「ここまでできすぎているから、そろそろ悪いことが起きるかもしれない」と考えて、無理に安全な打ち方を選んでしまうことがあります。これも典型的な自分へのブレーキのかけ方です。
特に序盤でパーオンが続くなど調子が良いと、「無理をしないで、このままパーを重ねていこう」と思ってしまいがちです。今までできすぎているから、この辺りで何か悪いことが起こるかもしれない、そう感じて無意識に守りに入ってしまう方も少なくありません。
ですが、その気持ちこそが落とし穴です。守りに入ったことで伸ばせるはずだったスコアを伸ばせず、そのあとで訪れる調子の悪い時間帯をそのまま受け止めることになります。結果としてラウンドを終えてみると、いつもより悪いスコアになっていたということが実際によくあります。
- 良い時にはしっかりスコアを伸ばす
- 悪い時にはできる限りスコアを落とさないようにする
- 無謀な攻めは避けつつ、狙える場面ではきちんと狙う
この三つのバランスをどう取るかが、18ホールのスコアを決める最大のポイントです。調子がいい時に「ほどほどでいいや」と回っていると、いつまで経っても自己ベストを更新するようなスコアは出せません。良い流れが来た時こそ、しっかりつかまえる意識を持ってください。
平均スコアという思い込みが縛る
「自分はだいたい100のゴルファーだ」と心の奥底で思い込んでいると、それが知らず知らずのうちにブレーキになってしまいます。これまでの平均スコアやベストスコアという枠に、無意識のうちに縛られてしまうのです。
この思い込みから抜け出すには、まず目の前の一打を、過去の平均やこれまでの調子とは切り離して分析することが必要です。今のライ(ボールが止まっている状況)、残りの距離、風向きといった条件だけを見て、今の自分の実力であればどこまで攻められるのかを、その都度あらためて考えるようにしてください。
たとえばフェアウェイキープを優先するあまり、本来なら届く距離のグリーンを狙わずに、手前で刻んでしまうといった判断も同じです。これも過去の調子や平均スコアに引っ張られた結果と言えます。
それまでのハーフやホールの出来が良かったからといって、急に安全に行き過ぎるのも良くありません。安全に行き過ぎることも、狙いすぎて無謀になることと同じくらい、スコアを伸ばす妨げになります。もちろん無謀に攻めることはおすすめしませんが、しっかり狙える状況であれば、狙っていくという姿勢を崩さないことが重要です。
目の前の一打をしっかり分析して、今の自分にちょうどいい攻め方を選ぶ。この積み重ねこそが、平均スコアという枠を少しずつ押し広げていくことにつながります。
簡単なコースで一度いいスコアを出す

平均スコアやベストスコアへの縛りを外す方法の一つが、易しいコースや短いコースで一度いいスコアを出しておくことです。「簡単なコースだったから出せたスコアだ」と思うかもしれませんが、後になってもそのスコアは記録として残ります。
易しいコースを選ぶ際には、距離の短いコースや、フェアウェイの広いコース、グリーンが大きいコースなど、普段よりもミスが出にくい条件を意図的に選ぶといいです。そうした条件のもとで、思い切って攻める経験を一度積んでおくことが大切です。
「自分はこのスコアを出したことがある」という事実があるだけで、それが自信につながります。次に難しいコースを回る時にも、「あの時これだけ攻められたのだから」という気持ちが、守りすぎる癖を少しずつ和らげてくれます。
簡単なコースでいいスコアを出しても、あまり嬉しく感じられないという方もいるかもしれません。ですが、まずは1回、自己ベストとなるようなスコアを出すことを目標にしてみてください。その経験が、いつものラウンドでの一打一打の選び方を変えるきっかけになります。
こうしたメンタルの持ち方やコースマネジメント(コース攻略の考え方)については、ラウンドレッスンの中でも一人ひとりの状況に合わせてお伝えしています。狙うべき場面と守るべき場面の見極め方を、実際のコースで一緒に確認していきましょう。
まとめ
今日は調子がいい時に自分でブレーキをかけないというテーマでお伝えしました。
- 5m以内のバーディーチャンスは初めから2パットと決めずしっかり狙う
- 良い時に伸ばしておかないと悪い時のスコア崩れを止められない
- 平均スコアやベストスコアへの思い込みを外し、目の前の一打を分析する
- 易しいコースで一度いいスコアを出すと自信になり守りすぎがなくなる
次のラウンドでは、調子がいい流れが来た時こそ、しっかり狙う一打を選んでみてください。
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