アイアンは好調でもドライバーが当たらないのはセットアップが原因

アイアンは好調でもドライバーが当たらないのはセットアップが原因 ラウンドレッスンレポート

最近取り組んでいるアイアンのダウンスイングはしっかりと当たるようになったのに、ドライバーだけがどうしても安定しない、という相談を受けることがよくあります。2026年10月10日(土)に市原ゴルフクラブ 柿の木台コースで開催したラウンドレッスンでも、まさにそのような方がご参加されました。定期的にご参加されている方だったのですが、アイアンは見違えるほど良くなっていたのに、ドライバーだけがなかなか当たらず、惜しくも100を切ることができませんでした。

原因を探っていくと、スイングそのものよりも、ボールを打つ前の手順、いわゆるセットアップのルーティンに課題があることが分かりました。この記事では、アドレスに入るまでの準備で何が起きていたのか、今すぐ見直せるセットアップルーティンの考え方を具体的にお伝えします。

アイアンは好調でもドライバーが不安定な理由

ドライバーのアドレスに入る瞬間

この日にご参加いただいた方は、もう少しで100を切れそうな実力の方で、最近取り組んでいたダウンスイングでしっかりと体重を左足に乗せる動きがかなり身についていました。実際にアイアンショットは非常に良い当たりが続き、スイングの改善がはっきりと結果に出ていました。

ところがドライバーになると状況が変わり、思うようにボールが当たりませんでした。取り組んできたことが正しく積み上がっているのに、クラブが変わるだけでこれほど結果が変わるのは不思議に感じるかもしれません。しかし実際にアドレスから観察してみると、答えはスイングの中にはありませんでした。

ドライバーを構えた時だけ、体に余分な力が入ってしまっていたのです。アイアンでは問題にならなかった力の入り方が、ドライバーのアドレスでは顕著に出てしまい、ミスショットにつながっていました。クラブが変わってもスイングの基本は同じはずなのに結果が違う場合、まず疑うべきはアドレスに入るまでの準備の部分です。

このように、調子の良い部分と悪い部分がクラブによって分かれる時は、スイングの技術的な違いだけでなく、構える前の準備段階に目を向けてみることも大切です。

アドレスで力が入ってしまう本当の原因

力が入りすぎたグリップとアドレス

改めて確認してみると、アドレスに入った時点で上半身にかなりの力が入っている状態になっていました。腕や肩がこわばり、クラブを握る手にも余分な力がかかっていたのです。力が入った状態でスイングを始めると、スムーズな動きが損なわれ、ミスショットが出やすくなります。

腕や足にはある程度の力を入れて構えて問題ありません。しかし上体に力を入れてしまうと、テイクバックの始まりがぎこちなくなり、クラブの動きが乱れる原因になります。なるべくリラックスした状態で、上体には力を入れないようにアドレスすることが大切です。

さらに観察していくと、ワグル(アドレスの後にクラブを小さく揺らしてリラックスする動き)の最中に、だんだんと握る力が強くなってしまっていることも分かりました。グリップを直している途中の方は特にこの傾向が出やすく、正しい握り方を意識するほど、知らないうちにぎゅっと握ってしまいます。

ワグルは本来、力を抜いてスムーズにテイクバックへ入るための動きです。グリップを修正中の方は、ワグルの間に手の力を抜くことを意識してみてください。それだけでアドレスの質が大きく変わります。

一般的なセットアップルーティンの手順

目標方向を確認してからのセットアップ

セットアップのルーティンは人によって多少違っていて構いませんが、ここで一つの型として、私がおすすめしている手順をご紹介します。力が入りやすい方や、何から整えればいいか分からない方は、まずこの手順を試してみてください。

  • ボールの後方から打ち出したい方向を確認し、目印を一つ決める
  • 両足を閉じたまま、右手だけでクラブを持ってフェースの向きを目印に合わせる
  • フェースの向きが決まったらスタンスを取り、足を広げる
  • 左手、右手の順にグリップを握る
  • ワグルをして上体の力を抜く
  • ボールを打つ前に、もう一度目標の方向をチラッと確認する

右手でフェースの向きを合わせるのには理由があります。左手だけでクラブを持つと体が右を向きやすくなり、結果としてスライスなど右方向のミスにつながりやすくなります。右手でフェースを合わせると体がやや左を向く感覚になり、右を向きすぎることを防げます。多くの方は、構えた時点ですでに右を向きすぎている傾向がありますので、この順番は特に意識してみてください。

もちろんこれは一つの例であり、絶対にこの通りにしなければならないわけではありません。好きな選手のルーティンを参考にして、自分なりの手順を作っていただいても構いません。大切なのは、毎回同じ手順を同じリズムで繰り返すことです。

スマホ撮影とカートナビで事故防止

セットアップのルーティンは、スイングと同じようにスマホで撮影してチェックすることをおすすめします。スイングは練習場やコースで撮影して確認する方が多いと思いますが、ボールを打つまでの手順を撮影して見返している方は意外と少ないものです。

撮影した映像を見る時は、まず力が入りすぎていないかを確認してください。それに加えて、時間がかかりすぎていないか、そしてナイスショットが出そうな準備ができているかどうかも、合わせて見ていただくといいです。セットアップのルーティンが整うと、構えに入るまでの迷いが減り、結果として良い当たりが増えていきます。

まとめ

今回は、アイアンは好調なのにドライバーだけ当たらない方の実例から、セットアップのルーティンの大切さをお伝えしました。

  • アドレスで上体に力を入れないことが、ナイスショットへの第一歩
  • ワグルは力を抜くための動き、グリップを握り込まないよう注意する
  • 右手でフェースの向きを合わせると、右を向きすぎるミスを防げる
  • セットアップのルーティンもスマホで撮影してチェックする
  • 目視だけでなくカートナビも使って前の組の安全を確認する

次の練習では、スイングだけでなくボールを打つまでの手順も一度スマホで撮影して、ご自身のセットアップのルーティンを見直してみてください。

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