練習の完成を待たずにコースへ出よう

午前中の千葉市民ゴルフ場さんでのラウンドレッスンには、初めてコースに出るご夫婦が参加されました。お二人ともインドアでレッスンを受けていて、ご主人は始めて3か月、奥様は半年ほどでしたが、ご主人はハーフ(9ホール)55、奥様は60と、初めてのコースで非常に上手くプレーされていました。特にご主人はしっかりボールに当たっていて、短い期間でも、学んだことをコースで発揮できるのだと感じました。
一方、私が初めてコースに出たときは、ハーフで76でした。毎日のように数多くのボールを打ってから臨みましたが、練習量がそのままスコアになったわけではなく、何も分からないまま打ち続けることの遠回りも感じています。この二つの例だけで誰にでも同じ結果が出るとはいえませんが、「十分に打てるようになるまでコースに出られない」と考える必要はありません。
レッスンをするプロの中には、練習場である程度打てるようになってからコースに出たほうがよい、という考え方を持つ人もいます。ただ、私は、まだうまく当たらない段階でも、なるべく早くコースを経験してほしいと考えています。コースがどういう場所なのか、どのクラブをどこで使うのかを実際に知ると、練習場で取り組んでいることと、プレー中に必要になることが結びつきやすくなるからです。
コースに出ると、「練習では当たっていたのに、ここでは当たらない」という自分の現状も見えてきます。それはがっかりするための経験ではなく、次の練習で何を確かめたいかを見つける機会で、コースを知ること自体が練習の意欲にもつながります。すべてのショットに自信が持てる日を待つより、実際に回って感じた難しさを持ち帰り、練習してまたコースで試すという流れを大切にしてください。
教わる人と一緒に回りコースに慣れる

早くコースに出てほしいといっても、何も分からないまま一人で何とかしようとする必要はありません。ゴルフにはルールやマナーがあり、危険につながることもあるため、初めてのラウンドでは、それらをしっかり教えてくれる人と一緒に回ってください。打ち方だけでなく、プレー中にどう行動すればよいかをその場で教わることも、コースを経験する大切な意味の一つです。
初めのうちは、周囲の流れに合わせてプレーを進めることにも気を配る必要があります。うまく当たらないからといって、その場所で何度も打ち続けてしまうと進行が難しくなるので、状況によっては打ちやすい場所へボールを運ぶなどの工夫をしてください。初めてのラウンドで何を優先するかを一緒に回る人と共有し、無理なくコースを経験できる形にしておくことが大切です。
- 難しい場所へ行ったボールは、教えてくれる人と相談して打ちやすい場所へ運ぶ。
- パットは2、3回打っても入らなければ、そのホールを終える特別ルールを取り入れる。
- ルールやマナー、危険な行動について、その場で教わりながらプレーする。
こうした進め方は、初めての方がコースを経験するための特別ルールで、通常のスコアをつけるラウンドとは区別して考えてください。最初からすべてをきっちり終えようとして身動きが取れなくなるより、一緒に回る人に教わりながら、プレーの流れを知ることが大切です。ボールを打つことだけに追われず、次にどう進むのかを経験することも、その後のラウンドにつながります。
同じ午前中には、2年ぶりにコースへ出た方もいらっしゃいました。最初はなかなか当たらなかったものの、後半になるとかなりよい当たりが出てきて、コースに慣れる大切さを改めて感じました。練習場でスイングを磨くことと、コースで落ち着いて打てるようになることは、どちらも必要なので、久しぶりのラウンドで序盤にうまく打てなくても、その結果だけで自分の調子を決めつけないでください。
ベスト目前でも普段の流れを変えない

午後の市原ゴルフクラブ柿の木台コースさんでもラウンドレッスンでは、いつもインドアで練習し、定期的にコースでもレッスンを受けている方が、ベストスコアに迫りました。課題だったドライバーが非常によくなっていて、私も更新を楽しみにしていましたが、結果はベストスコアまであと1打でした。最終ホールで3パット、つまりグリーン上で3回パターを使ったことが響き、惜しくも届かなかったのです。
その最終ホールでは、長い距離のパットを前に、いつもより慎重になりすぎた様子がありました。ライン(ボールが転がる道筋)を反対側や横からも確認するなど、丁寧に読んでいたのですが、それまでのように振れず、距離が合わなくなったように見えました。前のホールまではよい距離感で打てていたので、同じように打てていれば、という惜しさが残る場面でした。
もちろん、ラインを読むことや、丁寧にプレーすること自体が悪いわけではありません。気をつけたいのは、「ここでよいスコアを出したい」という気持ちから、それまでうまくいっていた進め方を変えてしまうことで、本人もベストスコアがかかっていると分かっていたため、最後は普段以上に慎重になったのでしょう。好スコアで来られたときこそ、その流れを支えてきた自分のプレーを大切にしてください。
最終ホールに入ったら、特別なことを加える前に、直前までどのように構え、どんな流れで打っていたかを振り返ってみましょう。それまで距離感が合っていたなら、最後だけ確認を増やすのではなく、同じように準備して打つことを心がけてください。雑にプレーするのでも、慎重になりすぎるのでもなく、それまで通りに回ることが大切で、ベストスコアが見えてきた場面ほど「いつも通り」を意識してほしいのです。
まとめ
練習をスコアにつなげるには、コースで経験を重ね、よいプレーの流れを最後まで続けることが大切です。
- 練習場で十分に当たるようになるのを待たず、コースを知って次の練習の課題を見つけましょう。
- 初めはルールやマナーを教えてくれる人と回り、必要に応じて特別ルールで進行を整えてください。
- ベストスコアが出そうなときも慎重になりすぎず、それまでと同じ流れでプレーしましょう。
次のラウンドでは、コースでどんな場面に戸惑ったかを一つ持ち帰ってください。好スコアで最終ホールを迎えたら、それまでできていた準備と打ち方を思い出し、いつも通りのプレーを続けましょう。
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