「パットは大切」と分かっていても、ドライバーやアイアンほど構え方を確認していない方は多いのではないでしょうか。狙った方向へ転がらないと、振り方ばかりが気になりますが、つま先の向きやボールの位置にも目を向けてください。パターは多少構えがずれていてもボールが転がるため、直したい部分に気づきにくいクラブです。スコア100前後で伸び悩んでいる方こそ、この基本を丁寧に見直しましょう。
確認していただきたいのは、足元から頭までの構えと、打つときの体の動きです。難しい動作を加えるより、毎回の構えにずれがないかを確かめることが大切になります。この記事では、つま先とボールの位置、手と頭の置き方、ストローク(パターを振る動作)の注意点を順番に整理します。最後はスマホで自分の姿を撮り、感覚と実際の動きを比べてみてください。
つま先とボールの位置をそろえる

まず、アドレス(ボールを打つ前の構え)で確認したいのが、つま先の向きです。特に男性には、両足のつま先が外へ開いた、いわゆるがに股で構えている方が見られます。この状態では、自分がどこへ向いているのか分かりにくく、パターも真っすぐ振りにくくなります。さらに、足元を基準にボールの位置を確認しようとしても、その基準自体があいまいになってしまうので、最初に足の向きを整えてください。
両足のつま先は外へ開かず、右足と左足を平行にそろえましょう。そのうえで、フェース(ボールが当たる面)の向きも、足の向きと合わせて確認してください。ボールが転がった結果だけで良し悪しを判断すると、構えのずれを見過ごしやすくなります。打ち始める前にいったん足元を見て、左右の足がばらばらな方向を向いていないかを確かめるだけなら、練習でもすぐに取り入れられます。
次に、ボールの左右の位置を確認します。基本は左目の真下あたりで、ボールの右端が両目の中央に来るくらいを目安にしてください。左へ置きすぎると左へ引っかけやすく、右へ置きすぎると右へ押し出しやすくなります。狙いより左や右へ出るパットが続いたときは、すぐに振り方を変える前に、ボールを置く位置がいつの間にかずれていないかを見直すことが大切です。
ボールの位置には、左右だけでなく、体からの距離という前後の関係もあります。こちらも左目の真下か、そこからやや体から遠い位置を目安にし、近すぎたり遠すぎたりしないようにしましょう。目の真下付近にボールがあると、これから打ち出すライン(ボールを転がしたい道筋)を見やすくなり、そのイメージも作りやすくなります。足の向きとボールの位置をひと続きで確認し、構えるたびの違いを減らしてください。
手は肩の真下に置き頭を中央へ

足とボールの位置を整えたら、次は手の位置です。手はなるべく肩の真下に置いてください。肩の真下に手があれば、パターを振ったときも、同じ場所へ手を戻しやすくなります。反対に、体へ引きつけすぎたり、前へ突き出しすぎたりすると、振る道筋に影響します。ボールへ届かせようとして手だけを動かすのではなく、自分の肩に対して手がどこにあるかという関係を、構えた姿で確かめましょう。
位置を決めるときは、上体を前に傾けてから腕の力を抜き、だらりと下ろしてください。その自然に下がったところでパターを握ると、肩の真下に手を置きやすくなります。最初に手を置く場所を無理に決めてから構えると、体に近すぎたり遠すぎたりしても気づきにくいものです。構えがしっくりこないときには、いったん腕の力を抜き直し、自然に下がった位置と、今握っている位置を比べてみてください。
手が体に近すぎると、バックスイング(パターを後ろへ引く動き)が外側に上がり、フォロー(ボールを打ったあとの動き)も外側へ出やすくなります。逆に、手が遠すぎると、引くときも打ったあとも内側へ入りすぎやすくなります。どちらも狙ったところへボールを打ち出しにくくなるので、振る道筋だけを直そうとせず、その動きの出発点である手の位置から確認することが大切です。
もう一つ、頭はなるべく体の中央に置き、左右の足へ均等に重心をかけてください。頭が右へ寄ったり、左へ体重をかけすぎたりすると、ヘッド(パターの先端部分)の軌道が変わり、ボールの位置もずれやすくなります。手を肩の真下に下ろせていても、頭や重心が毎回違えば、構え全体はそろいません。手だけ、頭だけと別々に考えず、両方を整えた状態で無理なく構えられているかを確認しましょう。
下半身を静かに保ち動画で確認する

構えが整ったら、ストローク中は腰から下を動かしすぎないようにしてください。パッティングでは、下半身は微動だにしないくらいのつもりで構いません。自分ではパターだけを動かしているつもりでも、実際には腰や脚が一緒に動いている方がいます。まずは振っている間の足元と腰に意識を向け、ボールを転がす動作に合わせて下半身まで動かしていないかを確かめましょう。
頭の動きも極力抑えることが大切です。構えたときに頭を中央へ置いていても、打つ途中で左右へ動けば、最初に整えた位置関係が変わってしまいます。打ち終えたボールだけを見ていると、自分の体がどう動いたかは分かりにくいものです。狙った方向へ転がらなかったときは、パターの動きに加え、下半身と頭を静かに保てていたかも振り返ってください。
パターは、フェースの芯、つまり中心付近に当たらなくても、そこそこ狙った方向へ転がっていきます。ドライバーやアイアンのように、芯を外した感覚やボールの曲がりから問題に気づく機会が少なく、構えや打ち方を変える必要を感じにくいのです。しかし、パッティングでは、そのわずかなずれが入るか入らないかを分けます。「大して変わらない」と済ませず、構えも動きも丁寧にそろえてください。
確認には、スマホで自分のストロークを撮影する方法がおすすめです。感覚と実際の動きにはずれがあるので、映像で足、手、頭の位置や、打つ間の動きを見返してみましょう。できればコースで打っている姿も撮影すると、実際のパットでどう構え、どう動いているかを確認できます。一度に印象だけで判断せず、つま先やボールの位置、手と頭の位置、下半身の動きと、確認する項目を決めて見てください。
まとめ
パッティングを安定させるには、小さな構えのずれと体の動きを見逃さないことが大切です。
- つま先は左右平行にそろえ、ボールは左目の真下付近を目安に、左右と体からの距離を確認する。
- 腕を自然に下ろして手を肩の真下に置き、頭は中央、重心は左右均等に整える。
- ストローク中は下半身と頭の動きを抑え、スマホの映像で感覚との違いを確認する。
次の練習では、まず構えた姿とパターを振る姿をスマホで撮ってみてください。ボールが転がった結果だけで終わらせず、構えと動きまで見直すことが、カップに入る確率を高めるための一歩になります。
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