夏の暑さや秋の雨で予定が合わず、しばらくコースに出ていない方も多いのではないでしょうか。久しぶりのラウンドを楽しみにしている一方で、「前と同じように打てるだろうか」「大叩きしたらどうしよう」と不安になることもあります。実際、久しぶりのラウンドでは、普段とは違うミスが出やすくなります。
久しぶりだからこそ、最初から完璧なショットを求める必要はありません。飛距離の変化を受け入れて番手を選び、ミスをしても大きなトラブルにならない場所を狙い、最後のパットまで集中することが大切です。今回は、久しぶりのラウンドで特に注意していただきたい3つのポイントを解説します。
秋の飛距離に合わせて番手を選ぶ

久しぶりのラウンドで最初に注意していただきたいのは、夏と比べてボールが飛ばなくなっている可能性があることです。暑い時期にはよく飛んでいたボールも、涼しくなってくると同じクラブ、同じ感覚で打っているのに少しショートすることがあります。夏の飛距離を基準にしたまま番手を決めると、狙った場所まで届かない場面が増えてしまいます。
ここで気をつけたいのが、ショートした原因をすぐにスイングの問題だと決めつけないことです。一発、二発と夏より飛ばないショットが続くと、「もっと強く振らなければ」と考えやすくなります。しかし、いつも以上に力を入れて振ると、スイングのリズムやバランスが崩れ、芯を外したミスショットにつながります。頑張って振れば夏と同じ距離が出ることもありますが、それを毎回続けるのは簡単ではありません。
アイアンでは、まず夏と同じ番手で無理に届かせようとせず、今の自分の飛距離に合わせてクラブを選んでください。大切なのは、何番で打ったかではなく、安全に狙った場所へ運べたかどうかです。少し飛ばないと感じたら、その変化を受け入れて番手を調整します。そのうえで力まず、普段のテンポで振ることを優先してください。
ドライバーも同じです。以前の飛距離を取り戻そうとして振り回すと、曲がりが大きくなり、次のショットが難しい場所へ行きやすくなります。飛距離が落ちていることを前提に、二打目以降の距離や使うクラブを考えておけば、ティーショットで無理をする必要がなくなります。秋のラウンドでは夏の数字にこだわらず、その日の飛び方を見ながら番手選びとコースマネジメントを組み立ててください。
スタート後の数ホールは、結果だけでなくボールがどのくらい飛んでいるかを落ち着いて確認します。ショートしても慌てて力を足すのではなく、「今日はこの番手でこの距離」と把握する材料にしてください。その日の基準が分かれば、次のショットからは迷いが減り、無理なスイングも防ぎやすくなります。久しぶりの日ほど、自分の記憶の飛距離より、目の前で出ている飛距離を信じることが大切です。
ミスを大怪我にしない安全な攻め方

二つ目のポイントは、いつもより少し安全な攻め方を心がけることです。久しぶりのラウンドでは、練習場ではうまく打てていても、コースで思い通りのショットが出ないことがあります。傾斜や風景の違いもある中で、いきなり普段通りの精度を求めるのは簡単ではありません。ミスが出ることを前提に、失敗しても大怪我につながらない狙い方を選んでください。
たとえば、成功すれば大きく前進できるものの、少し曲がればOBや池に入るショットは慎重に判断します。一か八かの狙いを繰り返すと、一度のミスでスコアを大きく崩しやすくなります。バンカーを越えるぎりぎりの場所や、狭い方向を無理に狙う必要もありません。まずはOB、池、バンカーを避けやすく、次の一打を打てる場所へ運ぶことを優先します。
グリーンを狙うときも、ピンだけを見るのではなく、グリーン全体の形を確認してください。ピンが端にある場合、そこへ一直線に狙うと、わずかな方向のずれでグリーンを外すことがあります。久しぶりのラウンドでは、グリーンの広い側や安全な方向を狙うことで、多少のミスが出てもグリーン上やその近くに残しやすくなります。そこからパットや次のショットでスコアをまとめていきます。
- OBや池が近い方向を避け、次の一打を打てる場所へ運ぶ
- バンカー越えなど、失敗したときの負担が大きい狙いを減らす
- グリーンではピンだけを見ず、広く使える安全な側を狙う
もちろん、安全を意識しすぎて何でも刻めばよいわけではありません。ただ、実際のラウンドでは慎重すぎる方より、積極的に攻めすぎている方のほうが多く見られます。攻めたい気持ちが出たときほど、そのショットをミスした場合に何が起こるかを考えてください。大きなトラブルを避けられる狙いがあるなら、そちらを選ぶ価値があります。
安全なコースマネジメントは、消極的にプレーすることではありません。今のショットの状態を踏まえて、スコアを崩しにくい場所を選ぶことです。久しぶりの日は、いつもよりほんの少し慎重に狙うだけでも、大叩きするホールを減らしやすくなります。ナイスショットの回数だけでなく、ミスをしたあともプレーを続けやすい場所にボールを置けたかを大切にしてください。
最後のパットまで集中を切らさない

三つ目は、どのような展開になっても集中力を切らさないことです。久しぶりのラウンドではナイスショットが少なく、いつもなら出ないようなミスが続くことがあります。得意な番手で失敗したり、簡単に見えたショットをミスしたりすると、「こんなはずではなかった」「今日はもう駄目だ」と感じてしまいがちです。しかし、そこで投げやりになると、その後のスコアまで一気に崩れやすくなります。
ゴルフは、すべてのショットを完璧に打てるゲームではありません。ナイスショットばかりを期待するよりも、ミスをしたあとに次の一打へ集中できるかが大切です。前のショットへの悔しさを抱えたまま打つと、狙う場所や状況の確認が不十分になり、さらにミスを重ねやすくなります。悪い一打が出たら、その結果は受け入れ、次にどこへ運ぶかを改めて考えてください。
特に、スタートから数ホールで自分では考えられないような悪いスコアが出ると、残りのホールまで駄目だと決めつけたくなります。それでも、そこで耐えることが重要です。一つのホールが終わったら気持ちを切り替え、次のティーショットに必要なことへ意識を戻します。途中でうまくいかない時間があっても、集中を保ってプレーを続ければ、終わってみると想像したほど悪いスコアではなかったということもあります。
集中を保つとは、ずっと気合を入れて力むことではありません。今から打つ一打について、狙う方向と避けたい場所を確認し、自分が使う番手を決めることです。そして打ち終わったら、良い結果でも悪い結果でも次の一打へ進みます。この繰り返しによって、過去のミスに引っ張られにくくなります。
ラウンド中は、ショットだけでなく短いパットでも気持ちを抜かないようにしてください。「もうスコアが悪いから」と雑に打った一打も、スコアには同じ一打として加わります。久しぶりで調子が上がらない日ほど、最後のパットがカップに入るまで目の前の一打に集中してください。ミスをなくそうとするのではなく、ミスが出ても集中を切らさず、次の一打を丁寧にプレーすることがスコアを守るポイントです。
まとめ
久しぶりのラウンドでは、以前の感覚をすぐに再現しようとせず、その日の状態に合わせてプレーすることが大切です。
- 涼しくなって飛距離が落ちていることを考慮し、無理に振らず番手を調整する
- ミスが出てもOBや池などの大きなトラブルになりにくい安全な方向を選ぶ
- 悪いショットやスコアが出ても投げやりにならず、最後のパットまで集中する
次のラウンドでは、スタートから完璧を求めるのではなく、まずその日の飛距離とショットの状態を確認してください。少し慎重なコースマネジメントを続けながら、一打ずつ集中して久しぶりのゴルフを楽しんでください。
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